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炎  第一次異種格闘技戦完全記録  炎

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第2戦 VSモハメッドアリ

格闘技世界一決定戦・1R3分15回戦

1976(昭和51)年6月26日・日本武道館・観衆14,000人

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ari2.jpg「燃える闘魂・アントニオ猪木」の本当に数多くの熱戦の中で、最高に相手の名前がビックネ〜ムで、最高に「異種格闘技」の色が強かったという一戦が?…プロボクシング・世界ヘビー級チャンピオン「モハメッド・アリとの歴史的一戦だったのであります…。当初は、「猪木」からの執拗な「アリ」への対決申し入れに対して、完全に無視黙殺をしていた「アリ」サイドも1975(昭和50)年12月に、「ロスアンゼルス」における「アリ」サイドとの話し合いの席で、「猪木」側はオープンルールの提案と、500万ドル当時の日本円レ〜トで、約15億円!…を提示…。1976(昭和51)年2月20日〜「アリ」は、「プエルトルコ」でのボクシングの防衛戦後に、「猪木」との対戦受託のコメントを表明…。同年3月25日に、「ニューヨークプラザホテル」で、ari4.jpg「猪木VSアリ」戦を正式調印と相成ったのであります…。最終的に、「アリ」のギャランティが破格の610万ドル当時の日本円レ〜トで、約18億円!…に正式決定したのでした…。当時、「アリ」側にとって18億円!…と言う〜多額なギャランティは、たいへん魅力的な金額でもあり、最終的に「アリ」は、「金」…ただその一点だけで、「猪木」との「異種格闘技」対決を決めたのでもありました…。

ari3.jpg同年6月16日…「アリ」は、総勢37人もの異様なアリ軍団と共に来日…。そして同年6月18日の「アリ」の来日記者会見席上で、「猪木」が今回の「異種格闘技」対決を鼻から単なる金の為のエキシビション試合的にとらえていた〜「アリ」サイドに対して、松葉杖を贈り挑発!…。翌日、怒った〜「アリ」が、緊急記者会見を行い「ペリカン相手に素手で闘う!」…と宣言。同年6月20日、「後楽園ホール」で、「猪木」が「公開スパーリング」を敢行…。その「猪木」の殺気だったスパーリングを見た「アリ」サイドが急遽!ルールの変更を申し入れ、「もし、ルール変更を受け入れなければ出場を拒否する」…と、「アリ」サイドの突然の強硬な態度にやむなく「猪木」側が変則ルールを飲まなければならなかったのでもありました…。強引に「アリ」側から追加された変則ルールとは?…ひじ、ひざによる攻撃は、体のどの部分にも加えてはいけない!首の後ろと腎臓は、攻撃してはならない!プロレスで使う全てのチョップは、使ってはならない!喉は、攻撃してはならない!プロレスで通常、認められているキックは禁止する!ただし、ひざをついたりしゃがんでいる状態の時は、足または足の甲、側を使って相手を倒す足払いは認められる!グランド技は、10カウント以内で、それ以上はKO負け!、etc…などのプロレスラー・「猪木」完全不利!な、本当に厳しいルールに変更されたのでありました…。

ari6.jpg猪木VSアリ〜世紀の異種格闘技戦決戦当日でもある〜、1976(昭和51)年6月26日午後1時…。決戦の舞台は、「日本武道館」…。「第1R」の開始ゴングと同時に「猪木」は勢いよくダッシュ〜し、スライディングしながら身体をマットに寝かせ気味な体制で右のローキックこのキックが歴史的な「猪木」のアリキックの始まりでもある…を2連発!…。しかし、「アリ」の軽やかな「バックステップ」で2発とも空振り…。なをも「猪木」は執拗に「アリキック」の3発目を仕掛け、「アリ」の左膝の内側に完全ヒット!<開始直後、「第1R」の8秒>…。その後は、「猪木」怒涛の「アリキック」の連続連発!…。そのまま〜膠着状態でラウンド経過し…「第5R」開始直後<0分19秒>に「猪木」の強烈な右「アリキック」が「アリ」の左膝裏側にクリーンヒット…。その後の同ラウンド53秒に、もう一度!「猪木」の強烈な右「アリキック」が再ヒットし…遂に「アリ」は、ロープ際で、左膝から崩れるようにダウンするのであった!…。このあたりから「アリ」の左膝の裏側が赤く腫れ上がって来ていたである…。

ari8.jpg「第5R」くらいまでは、「アリキック」一辺倒の「猪木」でしたが、「第6R」くらいからは、左「サイドキック」、「左右足裏キック」などで、「猪木」の攻撃がスタート…。しかし、レフェリーから「つまさきで蹴るな!」…と、「猪木」としては、たいへん的外れの注意を受けてしまったので…「猪木」は、戦術を今まで通り、「アリキック」に戻し、確実にヒットさせて行くのでもありました…。「第6R」1分9秒〜「アリ」は、「猪木」の左からの「アリキック」を両手で、(多分?偶然にも)キャッチするのだが、逆に「猪木」に左足を挟まれ両足で体を挟み込み倒され〜「アリ」の上に乗りグランドに縺れ込んだところで、「アリ」の顔面に右エルボーを叩き込んだ!…。…が、この「猪木」の攻め行為は、不運にも反則を取られて減点1となる…。そして迎えた「第7R」では、今までの「猪木」執拗な「アリキック」攻撃により〜痛めた「アリ」の左膝の裏に、又も「猪木」の右からの「アリキック」が炸裂し、「アリ」から2度目の尻もちダウンを奪うのである!<「第7R」1分42秒>…。

ari7.jpg試合は、流れ…「第10R」開始直後の49秒〜「アリ」の左ジャブがこの試合初めて「猪木」の顔面にヒットする…。「猪木」ぐらつき〜、一瞬ヒヤリとしたが?今回のがんじがらめであった「猪木」完全不利ルールの中での決めきれない「アントニオ猪木」のいらだちの魂が着火点に達し…完全に火が着いたのであった!…。闘魂爆発!の「アリキック」の連続連発!…。結局、そのまま両者の決定打、持ち味がなかなか出せずに15Rが終了…。本試合は、3者レフェリーによる判定に持ち込まれ、結局引き分けに終わったのでありました…。

「アリ」と「猪木」の世紀の「異種格闘技」での歴史的一戦は、期待されたような派手な攻防や技などが見られなかった?…と言う事で、その当時の多くのマスコミは世紀の凡戦と酷評したのですが、この試合の本当の大きな意味は、「アントニオ猪木」自身が極限状態の「猪木」完全不利のルール…と言う縛られた中で、世界の現役ヘビー級チャンピオンと必死に命を懸けて戦った…燃える闘魂の究極の真剣名勝負だったのである…と私自身、強く〜思ってやみません…。

ari11.jpg「猪木」と「アリ」は、その後…再び「異種格闘技戦」で、再戦する予定になっていた様なのですが?…残念ながらその話は、いつのまにか流れてしまい、「猪木」としては、本当に再戦したかったのですが、「アリ」の方が、こんな恐ろしい男との再戦など始めからなかったのかも知れない?と思われ…その真実として、今回の歴史的「異種格闘技」の一戦により、「アリ」は、ボクシング人生が完全に狂うほどの大きな肉体的ダメージを受け「猪木」も莫大な借金を背負い〜、社長を解任されるほどの大きなダメージを受けたのであったのでもあります…。

最後に…現代では、誰もが知っている有名な「猪木」のテーマ曲炎のファイターイノキ・ボンバイエは、最初、「アリ」のテーマ曲でもあった大切なものを、共に未知の闘いに挑んだ勇気ある同士…として「アリ」から「猪木」へ世紀の一戦後に快く譲ってくれたモノだ…と言うエピソードは、たいへん有名な話であり…自分勝手にですが、今回の「猪木」と「アリ」の「異種格闘技」の歴史的一戦は、私達にとってもしかしたら?現実ではナク〜「夢のような幻の試合」だったのかもしれない?…と、「猪木」が引退した今…ふと、感じれてなりません…。あの世紀の一戦から、22年後…「アントニオ猪木」の「東京ドーム」での引退式に世界の英雄「モハメッド・アリ」は「猪木」の為に急遽アメリカから駆けつけ、リング上での感動的な再会を果たしたのでありました…。「猪木」と「アリ」は最高っ!…。

アントニオ猪木<15回判定引き分け>モハメッド・アリ

著作新日本プロレス

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