九重佑三子版『コメットさん』の懐エピ(前編)
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★九重版『コメットさん』〜第50話「アリの国探険旅行」≪1968(昭和43)年6月10日・本放映≫★

★「九重佑三子」さん主演の実写版『コメットさん』と言う番組は、1967(昭和42)年7月3日〜1968(昭和43)年12月30日(全79話…第19話までモノクロ、第20話からカラー、第49話から設定リニューアル)の期間、毎週月曜日のPM7時30分〜8時に、国際放映の制作、TBS系列で人気放映されておりました…。

≪「九重佑三子」版『コメットさん』の「懐エピ」はじめに…≫
◆当『懐エピ!〜九重版・コメットさん』HPのアップに関しまして、前回の『禁じられたマリコ』同様!以前に当サイト内別館の「60〜80年代博物館」HP内で、既にHP検証紹介をさせていただいてはいる当HP検証済みの作品ではあるのですが?これら当サイト上における九重版『コメットさん』のHP検証紹介の範囲くらいでは、中々この九重版『コメットさん』と言う娯楽テレビ作品の持つ、と〜っても魅力的な純・正統派ファンタジ〜の世界…後のテレビ界における人気実写魔法少女(女性)モノ&東映の魔女っ子アニメ作品などに強く〜色濃く影響を与えていたと言う〜歴史的な価値ある存在でもありました本作品本来の素ん晴らしい魅力や世界観のようなモノが、私なりにですが、皆さんに少々お知らせ足りなかったのでは?伝わらなかったのでは?…と、私なりに判断致し、今回、改めて九重版『コメットさん』の記憶に残るエピソ〜ドの一編を追ってご紹介させていただければ今まで、テレビのファンタジ〜作品に対しての魅力自体をあまり感じていられなかった方々にも、この〜九重版『コメットさん』の一編を通して、そのタマラナイ魅力と面白さをより〜お伝えしながら楽しんでもいただけるのでは…と、『禁断のHM』の視点的に思った次第からなのであります…。

◆で、今回…九重版『コメットさん』全79話の中でも比較的、『コメットさん』的なファンタジ〜要素&ワ〜ルドが惜し気もナク網羅されており、シリ〜ズ中でも最もテ〜マが明確になっており、物語内容のバランスも良く〜完成度の高い見事な娯楽ファンタジ〜傑作エピの1本でもありました〜第50話「アリの国探険旅行」と言う作品をご紹介アップさせていただきます…。因みに、このエピソ〜ド回につきましては、名作『ヘンゼルとグレーテル』の「お菓子の家」を彷彿させる設定ながら、私達が日常生活の中でも一番身近で大切な事なのに結構、何気に忘れかけている〜「恋愛」や「結婚」などと言う〜結構、大人的なテ〜マを有機的にからめて完全昇華し、子供の目線でもある「アリの国」と言うゾクゾク〜するような世界へミクロ探険旅行をもしちゃう〜!…と、言う子供作品本来のサ〜ビス精神をも忘れていない!(ちなみに現存する〜「山際永三」監督ご使用の当時の台本は、おもいっきり書込だらけで、カット割りまで細かく検討されており、如何にこのエピソ〜ドに力を入れられていたかが分かります)何とも高密度のスト〜リ〜展開と、目を見張るアイデアの連打が本当に素晴らしファンタジぃ〜エピソ〜ドだったんですよネ!(ワクワク〜)…。…と言う訳で、今回の当『もう一度見たいっ!なつかしのエピソ〜ド!〜九重版・コメットさん』〜第50話「アリの国探険旅行」の正統派ファンタジ〜の魅力溢れる世界観を心ゆくまで、皆さんなりに幼少の子供時代に戻られて〜ご堪能、お楽しみをくださいませぇ〜!(笑顔)…。
◆尚、当『懐エピ!〜九重版・コメットさん』HP作成にあたりまして、日本一の九重版『コメットさん』ファンで、九重版『コメットさん』研究&資料名本『β星より愛をこめて』の名著者「籾山幸士」さんより…当『懐エピ!〜九重版・コメットさん』HPへのご監修と多大なるご協力、貴重な資料等のご提供をしていただきました事に、この場を借りまして厚くお礼と感謝の意を申し上げます!…。【TAKA@管理人】
≪「アリの国探険旅行」予告編のナレ〜ション採録…声・「九重佑三子」≫
★ダイヤの指輪が無くなって、ママは大慌て…。それは、パパとママの永遠の愛の誓いの印。ありゃ?ダイヤはお菓子の中に紛れ込んでアリ君が持ち去ったらしいですね…。えい!…というわけで、来週の『コメットさん』は、まだ見ぬアリの国へ探険旅行することになります。題して「アリの国探険旅行」…。ぜひお楽しみにねっ!…。(第49話「空へ飛んだ自動車」<1968年6月3日・本放映>のEDの予告編より…)
★懐エピ!九重版『コメットさん』〜第50話「アリの国探険旅行(前編)」★


≪OP≫▼コメット「よ〜し、マテェ〜っ…あ〜っ…。うふふっ」…▼星の校長先生「こらぁ〜あっ!」…▼コメット「あっ、先生っ」…▼星の校長先生「いたずらしては、イカンとあれほど言ったのにぃ〜!…お前みたいな子は、地球へでも行ってしまえぇ〜!」…▼コメット「はぁあ〜…んっ?」…▼星の校長先生「今後、魔法を使うことは絶対禁止するっ!…使えばこうじゃ!」…▼コメット「んん〜っ」…▼星の校長先生「ゆケェエ〜ッ!」…。▼こども達の声「コメットさぁあ〜ん」…。<星屑の回転する中から『コメットさん』文字のタイトル表記>

★『コメットさん』OP主題歌≪OP後期バ〜ジョン(第49話より)▼作詞「川崎 洋」▼作曲「中村八大」▼歌「九重佑三子」≫
一番星から見える〜♪一番星の〜♪ず〜っとずっと向こうから〜♪
キャラロラ〜リレリンパッ〜♪キャラロラ〜リレリンパッ〜♪
私の名前はコメットさん〜♪「地球にもいるんだな?」(※九重台詞)
いたずらっ子♪泣〜き虫♪おこりんぼぉおぉ〜♪
さびしがりや♪寝ない子♪甘えんぼぉお〜〜〜♪
そら〜♪マジック・バ〜トンで♪キャラロラ〜リレリンパッ♪
そら〜♪マジック・バ〜トンで♪キャラロラ〜リレリンパッ♪(TVサイズ…)
◆尚、当後期OPの歌詞については、当時の歌詞カ〜ド以来ずっと「キャラロラ〜レリリンパッ」と紹介&表記されることが多いのですが、歌った九重佑三子さんご本人によりますと、「レリリン」ではなく「リレリン」が正しいそうです…。≪歌手「九重佑三子」さんの持ち歌デ〜タ繊細HP≫
★第50話「アリの国探険旅行」のOPクレジット(表記順)…。
<スタッフ>【プロデューサー】「梅村幹比古」、【原画】「横山光輝」、【脚本】「市川森一」、【音楽】「田代雅士」、【特撮】「築地米三郎」、【動画】「東京ムービー」、【作画】「Aプロダクション」、【人形アニメーション】「マガリたけお」、【人形作製】「小室一郎」、【撮影】「秋元 茂」、【照明】「矢口 明」、【美術】「小汲 明」、【編集】「池月 正」、【録音】「坂田通俊」、【助監督】「今村明男」、【主題歌】<作詞>「川崎 洋」<作曲>「中村八大」、『コメットさん』<歌>「九重佑三子」、【制作担当】「大場正弘」、【衣装】「鈴屋」、【舞台装置】「美建興業株式会社」、【現像】「東洋現像所」、
<出演>【コメットさん】「九重佑三子」、【パパ(石原三郎)】「伊丹十三」、【武】「蔵 忠芳」、【浩二】「河島明人」、【医者】「佐伯 徹」、【ミドリちゃん】「西崎 緑」、【菓子屋の主人】「野口元夫」、【店員】「山口 譲」、【ベータン(声)】「朝井ゆかり」、【星の(校長)先生(声)】「八木光生」|「NAC」、【ママ(石原スミ子)】「坂本スミ子」、
【監督】「山際永三」、【制作】「国際放映」、「TBS」…。
★石原家の全景に「コメットさん〜アリの国探険旅行」のサブタイトル…。パパとママの仲良さそうな写真のアップ(それにしても、このお写真…パパとママが新婚当時の写真らしいのですが、パパ役の「伊丹十三」さんとママ役の「坂本スミ子」さん、おふたかたのキャラがあまりにも濃すぎて、ど〜欲目に見ても新婚さんには見えなく、何だか?とっても怪しい関係にしか見えないのがムフフ…と、笑えます…笑)…。ママが機嫌よく〜鼻歌を唄いながら幸せそうなパパとママの写真立を拭いたり、お花を花瓶に見映え良く〜差し整えたりしている…。

★今日に限って、何だか?妙〜に、ご機嫌なママの事が気になるコメット…。▼コメット「今日の奥様いつもと違う〜どうしたんだろう?…ねぇ、パイの精、教えて頂戴…どうして〜今日の奥様は、あんなに幸せそうなの?」…と、コメットがパイ生地用に準備していた器の中のメリケン粉に語りかけると…「パイの精」がメリケン粉人形(人形アニメ)となって、いきなり〜コメットさんの前に辺鄙な姿を表す…。▼パイの精A「ママの指輪に気がつかなかったかい?えっ、コメット〜」…▼コメット「宝石箱から出してらしたワ…とってもちいちゃなダイヤが付いてた」…▼パイの精A「あれがママの結婚指輪だよ!」…▼コメット「結婚指輪かぁ〜、ふぅん〜」…▼パイの精B「今日はおふたりの結婚記念日なんだよ」…▼コメット「あ〜、な〜るほど…うふふっ」…と、幸せそうに結婚記念日祝のご馳走でもあるパイ作りに励む〜幸せそうなママを横目で見ているコメット…。▼コメット「結婚するって…そんなにいいモノなのかしら?…」と、心の中でつぶやく…。▼ママ「コメットさん、あんたいくつになるの?」…▼コメット「はぁっ?」…▼ママ「17〜8?」…▼コメット「えぇっと?…その辺ですね」…▼ママ「そうすると、もう〜はやくないわねっ」…▼コメット「何がですか?」…▼ママ「結婚よ〜」…▼コメット「結婚っ!」…▼ママ「結婚…って、そんなに驚くことないでしょ?…女の子がお嫁さんになるのは当たり前!…。あっ、お砂糖がたりないわ〜買ってきて頂戴!…ねっ」…ママから突然!の「結婚」と言う〜今まで考えてもみなかった言葉に呆然としながらもお砂糖を買うために外出するコメットさん…。

≪解説〜その1≫◆冒頭のS#1〜2で語られる「結婚」云々は、それまでロクにボ〜イフレンドも居なかったコメットさんの恋愛テ〜マが始まった瞬間と言えます…。この回のシナリオS#2での「パイの精」という発想は凄いが、材質的に無理があったのでしょう〜これはメリケン粉人形に変更となりました…。○「中村武雄」さん・談「本物のメリケン粉を使った粘土アニメーション方式でした」…。○「真賀里文子」さん・談「撮影時テーブルにお腹が当たっていた覚えがあります」…。この人形アニメ部分を担当しておりました真賀里文子さんの妊娠出産のため『コメットさん』終盤で、人気者「ベータン」の出番が激減したのは御存知の通り…。
◆後、この冒頭シ〜ンでのママとコメットの「結婚」云々やり取りの中でも少し出ておりました〜コメットさんの年齢は、18才…正確には、第38話「春のクリスマス」で曰く〜18才と7ヵ月…。これは役の上の設定だから九重佑三子さんがサバを読んでるなんてヤボなど言ってはイケません!(笑)…。それよりもコメットさん、未成年の筈なのに、第62話「お見合い大作戦」劇中では、何と?おっさんのように、おもいっきりビ〜ルジョッキを呑みまくってた事なんかもありましたですネ(この辺は、ご愛嬌です…笑)…。

★買い物の途中に、ふと目に入った「ブライダルショップ」店頭のショ〜ウィンドウに飾られていた純白の「ウエディングドレス」にしばし足を止め…見惚れてしまう〜コメットさん…。九重さんご自身がアカペラで唄う〜『ウェディング・ドレス』と言う素敵な曲が、とっても素敵な「ウエディングドレス」に心奪われ見惚れてしまっているコメットさんのシ〜ンバックにほんわかと流れる…「誰が〜着るんだろう〜♪この〜ウエディングドレス〜♪誰を〜飾るんだろう〜♪この〜ウエディングベェル〜♪…」…。ママから何気なく言われた「結婚」と言うモノが少々気になり始めたコメットさん…。
≪解説〜その2≫◆S#3の「ブライダルショップ」と思われる衣裳店は山際監督のメモによりますと「深沢ロッシュ」だそうです…。それから、この場面で効果的に流れる〜九重さんの「パラダイスキング」時代の持ち歌『ウェディング・ドレス』と言う曲のアカペラ…その替え歌で、S#4(↓)のお菓子屋店頭へ流れるように場面転換する処理が本当に見事…。シナリオではS#18のミクロ化直前で替え歌が登場する予定だったのですが…この辺りは、本番での山際監督ひらめきのファインプレ〜改変となっておりました(感覚派の山際監督演出は、場面転換やカット割りにいつも感心させられますよネ)…。ちなみにこの「永 六輔」氏の作詞&「中村八大」氏の作曲『ウェディング・ドレス』は、元々NHKの『夢であいましょう』と言う番組内の1963年10月の歌として初登場していたモノを翌月レコ〜ド化して発売されていたモノで…これが1968年4月1日に再発売された為、九重佑三子さんが当時所属していた「マナセプロ」から劇中歌として使用要請があったに違いないと思われます…。この第50話の他にも第34話「ママなんてぇイヤー」、第77話「バイバイ落葉クン」の中でも効果的なBGMとして劇中使用されております…。
★場面変わって、とあるお菓子屋の店頭…さきほどのシ〜ンでの九重さんの唄う〜アカペラ『ウェディング・ドレス』に引き続く形で…▼武&浩二「誰がぁ〜食べるんだろう〜♪あの〜ウエディングぅケ〜キ♪」…と、よだれをたらしそうになりながら〜そのお菓子屋店頭に飾られている「ウェディング・ケ〜キ」をガラス越しにうらやましそうにながめながら唄っている武と浩二(それにしても、この頃の武役「蔵 忠芳」さん…おもいっきり太っておりましたですよネぇ〜、ガラスに下っ腹が擦れてるのがヤケに気になります…笑)…。そこへお友達のミドリちゃんがさりげなく登場…。▼ミドリ「まぁ〜綺麗なケーキ!」…積極的なミドリちゃんにつれられて武と浩二も店の中へ…。店内に飾られている「ウェディング・ケ〜キ」をかぶりつき状態で、うらめしそうにながめている3人…。お菓子屋の店員がその「ウェディング・ケ〜キ」を何気にチェックしていると…▼店員「わあ〜、たいへんだ!旦那っ…」…。「ウェディング・ケ〜キ」を覗き込むミドリちゃんのドアップ?(可愛イイ〜)…。菓子屋の主人が慌てながら登場〜!…。▼店員「蟻ですよ〜蟻っ!」…。良くみると、「ウェディング・ケ〜キ」の上に、うじゃうじゃ〜と蟻んコの姿が…。

★慌て捲くる〜菓子屋の主人と店員…。頭に来て、目ん玉をむき出し?さあ〜たいへん!…と、蟻んコに対して熱湯を掛け抹殺しようとする菓子屋の主人…。▼ミドリ「蟻が、かわいそうよ!」…▼浩二「おじさん、ちょっと待ってよ…それじゃあケ〜キも駄目になっちゃうんでしょ?」…▼菓子屋の主人「いい〜んですよ、どうせこれじゃ〜売り物になりませんものねぇ…へへっ」…▼武「じゃあ〜、僕達にそのケ〜キ売ってよ…それならいいでしょ」…横で、武の顔を見ながら「ニコッ」とするミドリちゃん(マタマタ〜可愛イイ〜…笑)…。…と、ミドリちゃんの前でカッコ良く言ってはみたモノの〜実際に武のポケットの中には所持金が65円しかなく…仕方なく、65円分だけの「ケ〜キ」を切り分けてもらうと言うことで、めでたく?商談成立(笑)…。…帰り道、この65円分の「蟻んコ入りケ〜キ」をどうしようか?考えている武と浩二に…▼ミドリ「あなた達、そんなの食べるの?食いしん坊ねぇ…蟻にあげちゃいなさいよ〜」…と、淡白な一言…▼武&浩二「そうだな…そうすっか?」…と、土の上に蟻んコ付きの「ケーキ」をそっと〜置いたはイイ〜が、その「ケ〜キ」が気になるのか?武の持っていた虫眼鏡を使って興味本意で覗きこんでみる…。…すると〜?蟻んコが武達に向かって「ありがとう〜!」とお礼を言ったのである!(セルアニメ)…。顔を見合わせて驚く〜武と浩二…。

≪解説〜その3≫◆この回のシナリオ自体には、子役時代の「西崎 緑」さん演ずるミドリちゃんは登場しないのですが、当回S#4〜7で、ごく自然に可愛い〜ミドリちゃんを登場させる〜と言う、例の如く山際監督の演出が本当〜にさり気なく上手いっ!…。因みに、第49〜79話の後期に登場しておりました〜このミドリちゃんと言う武&浩二の可愛い〜GFキャラは、視聴者である女の子たちの年齢層を狙ったレギュラ〜出演なのでもありましたんですネ…。
◆余談ですが…『コメットさん』の視聴率が一番良かった時期と言うのは、九重佑三子さんが1967年末に『NHK紅白歌合戦』の司会をして人気爆発をしていた頃で…。…しかし、九重佑三子さんのスケジュ〜ル過密化のため作品製作に色々無理が生じて来ていたのも事実…。実際、第30話で人形に九重さんの声だけ当てたり、第35〜44話ではコメットの祖母を出して間を持たせようとしてみたり…と、色々な形で苦肉の策を講じたモノの実は、数字が落ちてきた為の強化策として、第49話から両親の交代&ミドリちゃんの登場、名脚本家「市川森一」氏の参加(この第50話からの強力な新戦力!「市川森一」氏の加入で、『コメットさん』後半からのシリ〜ズがより強化されたと言う事実をも絶対に忘れてはならないですよネ)、番組自体リニュ〜アルと合いなった訳なのです…。
○「市川森一」氏・談「円谷プロの『快獣ブースカ』『ウルトラセブン』は本作りと監督業が完全な分業システムで一緒に作品を作るという感じではなかった。そんな時に『コメットさん』で山際さんに出会ったんです」…。
○「山際永三」監督・談「『コメットさん』中盤は僕もダレ気味だったんだけど市川さんと出会ってまたやる気が出てきました。彼とは顔を合わせる度に新宿駅中央口の喫茶店ぼろん亭でよく話し合いましたね」…。

★武と浩二の帰宅…相変わらずパイ作りに励んでいる〜ママとコメットさん…。家に入るや否や〜作りたてのパイをツマミ食いしようとした武と浩二に注意しながらも…「味見や〜」などと言ってコメットさんを台所にひとり残してリビングに消えるママ…。▼コメット「まあ〜奥様ったらぁ〜?」…と、パイ生地をコネながらヤキモキしているコメットさんの前に、例の如くチンチロリ〜ン…と、ベータン登場!…。▼コメット「あ、ベータン!」…▼ベータン「ん〜っ、イイ〜匂いがすると思ったらパイだったのかぁ?」…▼コメット「美味しいんだから〜…おすそ分けしてあげるわネ」…と、優しいコメットは、作りたてのパイをベータンにあげる…。うひょ〜と喜んでパイをぺろぺろ〜嬉しそうに舐め捲くるベータン…。▼コメット「ねぇ、ベータン…私の本当の歳は、18だったわよネぇ〜確か?」…▼ベータン「そんなのど〜でもイイ事じゃないか〜魔法使いには、歳なんか関係ないのっ!」…と、おもいっきり〜言われてしまう始末…。

★パイの味見をしている、ママと武&浩二〜▼武「ママ、今日サービスいいねぇ…。ねぇ〜今日は、何かあんの?」…と、そこにコメットさんが微笑みながら入ってきて…▼コメット「今日はねぇ〜…結婚記念日っ!」…▼ママ「コメットさ〜ん、憶えていてくらはって、嬉しいワ〜」…満面の笑顔状態のママ…。▼ママ「コメットさんにもええ〜人、紹介してあげまひょか?」…▼コメット「いえっ、イイ〜…えぇ〜、あっ…あのっ…私はいいんです!」…又もママからの問い掛けに、異常に焦り捲くるコメットさん…。▼ママ「無理しなくていいのよ〜…えぇ〜モンよぉ〜、コレと狙った相手から…結婚を申し込まれてゴ〜ルインする…その瞬間っ!」…▼武「まるで競馬だね」…▼ママ「これぇ〜」…怒るママだったが?再び気を取り直して…▼ママ「キンコンカン〜キンコンカン〜…鳴り響く教会のベル…ダイヤの指輪が神父さんの手ぇ〜から、新郎の手…そして私の指に…これぞ愛の永遠の誓いの印…ウエディングリング!」…。

★…と、ママが何気に自分の指輪に目をやると?〜▼ママ「あっ、あ…ないっ、ダイヤがないっ!…どないしょ〜」…今度は、ママのほうが焦り捲くりパニック状態に…。何やかんやで、結局作っていたパイの中が怪しいのではと?…全員ですったもんだ〜てんやわんや〜のダイヤ大捜索〜!…。片っ端から全部のパイを粉々にして調べてみても?…結局、無い〜!ナイ〜っ!…。▼浩二「ダイヤって、そんなに高いモノなの〜?」…。落ち込んで今にも泣き出しそうなママ…。▼コメット「ねぇ、浩二くん…ママが大切にしているのはねぇ…ダイヤだからじゃないのよ…。あれはねぇ、ママの結婚指輪なのよ」…。…と、コメットさんがママの代わりに武&浩二に話して聞かせていた〜その時!…。…何を思ったか?▼ママ「あっ!…あるっ〜お腹の中よ〜お腹の中!…お腹ッ…あるっ!」…と、みんなのお腹をさすり始め…▼ママ「はやく行くのよ〜!お医者さんに…行くのよ〜はやく〜はやくぅ!」…。ついには、全員がお医者さんでレントゲン検査をするハメに(笑)…。

★病院レントゲン室(ちなみに、シナリオでの場面ナンバ〜14での山際監督メモでは「一幸上(そう読める)三越診療所または渋谷六環沿いセントラル病院」と、なっております…)〜武、浩二、コメット…と、レントゲン検査(ど〜でもよい事ですが、このレントゲン検査のシ〜ン内で、武と浩二はおもいっきり〜下着姿になっているのに?同じくレントゲン検査をしているハズのコメットさんだけが下着姿にならないのは、個人的におかしい?…と言うか、残念です…笑)…▼ママ「先生っ…どないでっしゃろ?」…。▼病院の先生「ん〜っ、お腹の中、お菓子でいっぱいだ!(困惑)…無いですねぇ〜…他、よく調べたんですか?…小さなモンですからねぇ〜…中々、見つかりませんよ」…。レントゲン検査までしたモノのどうやら〜みんなの体内にはママのダイヤらしきものが無い様子…。…と、▼コメット「あ、ベータンかも?」…そう言えば?ベータンにもパイをお裾分けした事をコメットさんが、何気に思い出すのだった…。

★場面変わって〜石原家内(向かい合う、ベータンとコメット)…▼コメット「それじゃ〜食べなかったッて言うの?」…▼ベータン「そうさ〜、後で食べようと思ってぇ」…▼コメット「どうしたのよ〜?ねぇ、いいなさいっ!」…▼ベータン「庭のチュ〜リップの下に埋めちゃったぃ!」…▼コメット「埋めたぁ?」(ベータンの意外な一言に、驚くコメット)…。パイを埋めたハズ…と言う、庭の花壇に咲くチュ〜リップ下の土を…ヨイショット〜掘るベータン…。▼ベータン「あれぇ?なくなってるぅ〜!」…▼コメット「いい加減いっているんじゃ〜ないんでしょうねぇ…ホントは、レントゲンで見られるのがイヤで、ウソいっているんじゃないの?」…▼ベータン「ウソじゃないっ!…ホントにココに…あ、あれっ、見てよ〜コメットぉ…蟻の穴だよ?」…▼コメット「蟻ッ?」…▼ベータン「シマッタァ〜…アリに持ってかれちゃったぁ」…▼コメット「しょうがないわねぇ〜、ホントにぃ」…。今度は、コメットさんがシャベルで花壇の土を掘りはじめた…。≪前半パート終了〜ココでCM…≫
≪解説〜その4≫◆ママがパイを作っているうちに結婚指輪のダイヤが台から外れてパイの中に紛れ込み〜偶然にもベータンがコメットさんから貰ったダイヤ入りのパイをベータンが庭の土の中に埋めてしまった為にアリに持って行かれてしまう…というスト〜リ〜展開には只々感心してしまいます…。…で、ベータンと言うキャラは、いつもスト〜リ〜にあまり関係ない取って付けたような端役とされることが多いのですが?今回は登場に充分な必要性があり、スト〜リ〜の鍵を握ると言う重要な役柄で、ベータンファンとしてはたいへん微笑ましい回なんですよネ…。冒頭のメリケン粉人形アニメとイイ〜、蟻のセルアニメとイイ〜、映像処理もバラエティに富んでおり、さすが特撮畑で書いてきた「市川森一」先生!…って、感じです。
◆それから、S#16では、ベータンが花壇を掘り起こしている間にチュ〜リップが萎れてくるのが、如何にもコマ撮りに時間のかかる人形アニメらしい(このS#16映像から、チュ〜リップが造花ではなく本物という証拠にもなっております)…。因みに、犬を飼っている人なら分かる筈ですが、犬と言うのは本当に地面を掘って余った餌を隠す習性を持っているんですよネ…。ですから、ベータンはβ星の犬というキャラ設定なのでその行為に関しては何もおかしくない…。それよりもパイを焼くときダイヤって炭素だから燃えないのかなぁ〜、発火温度に達しないのかなぁ?…などと、理工学的な突っ込みなどを入れたくなります(笑)…。
≪注≫解説文中の「S#」表記は、「アリの国探険旅行」のシナリオ場面ナンバ〜です…。
★九重版『コメットさん』〜第50話「アリの国探険旅行(後編)」に続きますぅ〜!…★
≪制作・著作/国際放映・TBS≫
≪参考文献(敬称略)〜『アリの国探険旅行』(市川森一)、『リュウ vol.5』(徳間書店)、『月刊ブルドッグ〜1989年10月号』(ワールドフォトプレス)、『夢回路』(柿の葉会)、『β星より愛をこめて』(籾山幸士&加藤義彦)、『橋本洋二大全集』(森川由浩)≫
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